

時代型仏壇 桃山
こんにちは。
本日は時代型仏壇『桃山』をご紹介いたします。
豪華で壮大な文化が花開いた桃山時代。
長い戦乱期を終え、文化の担い手は新興の大名や豪商の手に移り、
その気風と経済力が反映された
豪華で壮大な桃山文化が生まれました。
漆工芸美術の粋を集めた高台寺の霊屋の内陣を写し、
桃山美術の粋と言える高台寺蒔絵をふんだんに取り入れました。
具足を置いている背後の蒔絵は花筏(はないかだ)
花筏(蒔絵)は川の流れに筏を浮かべ、人間の生命(いのち)を表現したものです。
あらゆるもの、私達の生命ですら一点に止まることなく流れている、
お釈迦様の教えを見事に蒔絵に描かれた作品です。
また、背板とその側面の蒔絵は秋草蒔絵と言います。
高台寺に伝わる高台寺蒔絵の代表作のひとつで
黒漆を背景にして、金の平蒔絵で秋草が描かれています。
菊と紅葉の蒔絵がとても美しいです。
さらにはこちらの階段、霊屋の基壇まで再現されています。
伝統の美を活かし現代の文化にも調和した、
この国の祈りのかたちです。